人生チラシの裏 bitter bitter[sweet]cake
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bitter bitter[sweet]cake
2006.12.19 (Tue)
アレリナ小説。書きかけですが、なんだかキリがいいので、一応更新する気はあるのだよ、ということでフライングアップしてみます。うん・・・一応今日が更新日なんだよね(笑)

今激しく精神が停滞期なので、イラストはかけず。またなんか描けなくなってます。ああなんて自分マジへたっぴなんだろうorzいろんなサイトさん回るの楽しいんだけど。楽しいんだけどね!!!

個人的にもナーバスな出来事多いよ今日。。

というわけで、方向転換して小説


【bitter bitter[sweet]cake】(仮)

 遡ること数ヶ月前の話である。リナリーは教団にある食堂にいた。
 「ジェリー!卵いつまで混ぜればいいの?」
 困惑したような声が、人もまばらな食堂に響く。すでに夕食時を過ぎ、食堂が込み合う時間ではない。いつもガヤガヤと込み合う食堂だが、こんなときは少し寂しくなるほどに声が良く通る。ただでさえ高い天井が、いつもよりもっと高く感じた。
 調理室にはエプロン姿のリナリーと料理長ジェリーが居た。ジェリーは明日の朝食の下拵えでもしているのか、比較的のんきな動きでまな板に向かっている。この時間はのんびりと皆すごしているようだ。
 それに対し、リナリーはあたふたと調理場を移動している。なにやらレシピの書いてある本を手に取ったかと思えば、首をひねったり、材料を探して戸棚を開けたり閉めたり、ジェリーと対照的にいそいそと動いていた。・・・

【More・・・】

 「ジェリー!」
 もう一度呼ばれジェリーは、はいはい、とリナリーの元に向かう。調理場とはいえ、大量の団員の注文を処理するため、意外と広い空間がとってある。
 「今度はなあに?」
 「卵、全然白っぽくならないんだど・・・これいつまで混ぜればいいの?」
 困惑顔で料理本とにらめっこしている。
 リナリーの手にしたボールには、4個分の卵が入っていた。
 「・・・ああ、寒いからね、湯煎にした方がいいかもね。様子を見ながら砂糖も入れてみて」
 料理本を見ることなく、てきぱきとリナリーにアドバイスをする姿は、さすが料理長といったところだろう。本なんて見なくても、手伝ってあげるのに、と先ほどから何度も言っているのだが、リナリーは頑として受け入れなかった。どうしても自分の力だけで作りたいらしい。そのため分からなくなったりするたびにジェリーがこうやって呼ばれるのだった。
 『その気持ち、分からなくもないんだけどねぇ・・・』
 まぁ、別に、忙しい時間帯でもないのだから、とまた自分の作業に戻る。
 ちら、とリナリーに目を向けると、また一心不乱に卵を泡だて器で泡立てている。あれは結構骨の折れる作業だからね、と内心思いながら、根を上げたら代わってあげた方がいいのだろうか、と考える。多分彼女は断るだろうが。ああ見えて根の強い子だから、一度言い出したら聞かないのだ。
 リナリーの周りには、さまざまな材料がバラバラと陳列していた。そうやって調理場の一角を占拠しているのだから、普段似ても似つかないあの兄と、意外なところで共通点があるようだ。小麦粉、バターにチョコレート、砂糖にレモン、アーモンドパウダー、くるみ・・・。まるで使う順番を考慮せずにあっちこっち並べているため、後になってもっとひどいことになるだろうな、とジェリーは思った。



 「あ・・・リーフ、もうないな・・・」
 ポットでお湯を沸かし、お茶でも入れようかと思った途端これだ。夏の間は熱いお茶など飲まないが、冬の間はよく温かいお茶が飲みたくなる。特にこだわりがあるわけではないが、大体いつも紅茶がストックとして置いてあった。
 別に今すぐ飲まなければならないわけではない。別に、ないならないで良いのだが・・・。
 「お湯、沸かしちゃったしなぁ・・・」
 何となく、決まりが悪い。
 「・・・食堂に行って分けてもらうか・・・」
 多分これは、一種の意地というやつだ。
 棚から紅茶の缶を取ると、アレンは部屋を出た。

 月明かりの照らす長い回廊はアレン以外誰も通っていなかった。冷えるので団服を引っ掛けて出てきたが、それでも冷気は染込んでくる。しばらく歩いた後、食堂への入り口となる廊下を曲がる。
 広い食堂は照明が落とされ、奥のほうは底の見えない闇が広がっている。それを押しのけるように、調理場の周りだけは明るかった。
 「すみませーん」
 アレンの声は何度もホールに反響した。
 「アレンくん?」
 調理場のカウンター越しにリナリーが顔をのぞかせた。
 「リナリー?なんでこんなとこに・・・」
 「アレンくんこそ、なんでこんな時間に?」
 「あ・・・、部屋でお茶飲もうと思ったんですけど、葉っぱがきれちゃってて・・・。分けてもらおうと思ったんです」
 言うか言わないかといううちに、リナリーはにっこりと微笑んだ。
 「ちょうど良かった。私たちもお茶してたの。一緒にいかが?」
 リナリーの横から、ジェリーが顔をのぞかせた。
 「リナリーちゃんの手作りケーキもあるわよ?」

 「味見・・・ですか?」
 パウンドケーキ型に焼かれたケーキはスライスされ、テーブルに並べてあった。その横には温かい湯気をたたえた紅茶が添えられている。
 「そうそう、初めて作ったにしては、上手にできてるのよ」
 ジェリーはまるで自分のことのように嬉しそうだ。
 「卵泡立てるの、あれ、何とかならないのかしら・・・。いい加減途中でめげそうだったわ・・・。苦労したんだから、ホント」
 リナリーはため息をつくと、紅茶のカップを手に取った。
 「兄さん、喜んでくれるかなぁ・・・」
 「そりゃあ間違いないでしょう!?コムイさんなら、目玉焼きでも喜びますよ」
 アレンは大仰に言って見せる。
 「・・・気に入ってくれたら、アレンくんにも作ってあげるね」
 リナリーは控えめに視線を上げると、また先ほどとは違う笑顔で微笑んだ。
 「え?いいんですか?!う、うれしいなぁ」
 ジェリーが噴出しそうにしているのを見て憎らしいと思いながらも、不自然に視線を逸らすことしかできない自分がいじらしい。
 「さぁ、ほら、お食べなさいよ」
 まだ笑いをかみ殺しているジェリーを睨みながら、差し出されたケーキを手に取る。
 「・・・うん。おいしいです!」
 アレンは満面の笑みでケーキを頬張りながら、リナリーを見た。
 「本当!?良かった・・・」
 安堵のため息をついて、リナリーはまたにっこりと微笑んだ。
 「ありがとう。今度、アレンくんにも作ってあげるね」
 その笑顔を見て、アレンはぐったりとテーブルに崩れ落ちた。

・・・後半に続く。


 続きは明日あたりに本家の方にアップしますです。。
 ああホントへこむわ。。
 でもへこんでるときの方がさくさく小説書ける罠。
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